ラーメンライス淑女が人生大どんでん返し中。やったね!

◆転職回数9回 34歳で会社をクビになったラーメンライス淑女が、せどりで月5万円を稼ぎながら悠々自適に暮らす方法を記録するブログ◆

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解雇通告は突然に。

      2016/05/27


2016年の春、私は会社をクビになりました。

 

今回は、私が突然会社をクビになったときのお話しです。

ちょっと長くなりますが、この出来事が

今の幸せをつかむ大きなきっかけになりますので、最後まで読んでいただけたらうれしいです。

 

私が勤めていたのは、設立してから2年ほどのIT関連の会社です。

いわゆる「ITベンチャー企業」というやつですね。

 

私はそこで、主に人材採用の仕事を任されていました。

とは言っても小さな会社なので、採用以外の仕事も幅広く行っていましたよ。

メイン事業がWEBサービスの運営だったので、

ユーザー様からのお問い合わせに電話やメールで対応したり、

他にも社員の社保加入手続きをしたり、お客様への見積書を作ったり、

来社された方へお茶を出したり。

 

 

もともと「人と関わる仕事がしたい」と思っていました。

 

私は大学卒業後34歳になるまで、転職を9回も繰り返してきました。

 

自分が就職活動の際にこれまで出会ってきた方々との出会いを通して、

「会社に入る一番最初の窓口」である人材採用の仕事がやりたいと考えました。

その会社に入社したのも「採用関連の仕事ができるから」という理由だったんです。

 

これまでの職場で採用アシスタントとして働いたことはありましたが、ほぼ雑務ばかり。

奇跡的に、ほぼ未経験同然の私を「採用担当者」として採用してもらいました。

 

 

採用の仕事はとってもやりがいがありました。

面接にお越しいただいた方とお話しをして、その方からパワーをもらったり、

その方のこれまでの経験談を聞くことで自分が知らなかった新しい世界を見たりして。

 

主に採用していた職種はシステムエンジニア(以下、SEとします)の方でした。

みなさん理論的で、お話ししていてとても楽しかったです。

ど文系の私には、「コードを書いてなんか便利なものを生み出す」ことのできるSEの方は

カッコよく、まぶしく輝いて見えたものです。

 

 

でも私のIT関連の知識は「ブラウザって何?」というレベルだったので、

最初のうちはSEのことについてひたすら知識を吸収しました。

 

 

SEって何をするの?コードって何?言語って何?

プログラマーとSEは何が違うの?フロントエンドとバックエンドってどう違うの?

SEの人は何が得意でどんな環境を嫌うの?

あれ?そもそもブラウザってなんだっけ?

(一周回ってまた分からなくなる)などなど。

 

 

社内のSEさんを質問責めにしたり(←ほんと迷惑だったと思います(-_-;))、

営業電話をかけてきた求人サイトの営業さんを質問責めにしたり、

社内のSEさんが参加する勉強会やSEが集まるイベントに同行させてもらったり。

 

「エンジニアの方ってリュック率高くない?」

と謎の分析をした結果、

SEの気持ちになりきるためリュックで通勤する という

良く分からないこともしていました。 

 

 

最初は分からないことだらけで発狂しそうにもなりましたが、

だんだんSEやソフトウエア関連のことを知っていくにつれ、

「おもしろい!」と感じるようになりました。

 

食わず嫌いで「私はパソコンとかそっち系できないから!」と

はねのけていた自分が少しずつ昔のことになっていきました。

 

「リク○ート転職」とか「マイ○ビ転職」とか、

求人を載せている取り引き先の方とのやり取りも楽しかったですね。

担当営業の方は一番良くやり取りするのですが、みなさんすごくエネルギッシュでパワフル。

前向きな方ばかりでお話しするといつも笑わせてもらいました。

サイトの操作などで分からないことがあるときに教えてもらうカスタマーサポートの方とも、

とても良い関係を築いていました。

 

 

 

 

会社はメイン事業以外にもサービスの幅を広げるため、SEの採用に力入れていました。

「どんどん求人出して!」「応募率上げて!」

ミッションを出されていました。

 

けれども、現在の人材採用の市場では、各企業がSEの奪い合いをしているような状態なのです。

 

今やSEはどの業界でもどの会社でも必要なポジション。

即戦力となるキャリアを持つ中途採用の枠にいる求職者の数と、

それを求める企業の数が不釣り合いになってきているのです。

 

需要と供給のバランスが崩れているのですね。

 

そんな中大手の会社ならまだしも、知名度も無い規模の小さなベンチャー企業

大手企業にどんどん優秀なSEをとられていってしまうのです。

 

人材サービスの会社の人は、みなさん口をそろえてこう言いました。

 

今、SEの採用は難しくなっています。大手ですら苦戦しています。

そのような中、(知名度もなく規模も小さい)御社の求める条件を

満たすSEを採用するのはかなり厳しいかもしれませんね・・・」。

 

 

 

私は必死でした。

 

 

 

会社にマッチした求人媒体をリサーチしまくり、予算におさまるように価格交渉をし、

たくさんの企業に埋まらないよう少しでも求人の見栄えを良くしようと奮闘しました。

 

社内のSEさんにかなり細かくアドバイスをもらいながら何度も原稿を修正し、

求人に掲載する社内風景の写真を撮りました。

 

写真を撮るのも、狭くてゴチャゴチャしているオフィスを綺麗に見せるため、

一人観葉植物をどかしたり放置されている荷物を片づけたり、毎回汗だくになりました。

 

写真の苦労は、スタッフに写ってもらうことでした。

なんとか写真に写ってもらうため、なだめすかしたりお菓子をあげたり。

 

写真て苦手な方結構いますよね?実は私もカメラを向けられると緊張するタイプです。

でも求人記事の中でも「会社の雰囲気」がダイレクトに分かる写真は、

かなり重要なポイントなのでがんばりました。

 

サイト運営側の方に何度も電話をかけて、仕事を探しているSEの方に

「刺さる」求人の作り方のコツを教えてもらったり。

 

毎日求人サイトに登録されている方の情報をチェックし、

求める人材像に近い要件をひとつでも持っている方にはスカウトメールを送り、

ただ「待つ」だけではなく、積極的にアプローチすることにも力を入れました。

 

知り合いに「SEで転職考えている人いたらうちの会社紹介してね!」

声をかけまくったりもしました。

 

また、応募をいただいた方への対応もかなり配慮しました。

基本的なことかもしれませんが、アプローチしていただいたらすぐにお返事を送る。

求めるスキルが足らない方でも、簡単なヒアリングをして

現場のSEの方に相談してOKをもらったら、面談の打診をしてみる。

 

なにより力を入れたのは、面接にお越しいただいた方へ誠実に応対することです。

 

数ある会社の中から私たちに少しでも興味を持っていただき、

忙しい中お時間を作って足を運んでくださった。面接とは言え、

応募者の方にとって有意義な時間になるようにしよう。

そう考えました。

 

面接中は、その方のこれまでの経歴や考えをきちんと伺うことはもちろんですが、

お話しを通じて自分が抱くその方の強みや武器なども

積極的にフィードバックするようにしました。

 

香り高いコーヒーをお出しし、少しでもリラックスしてお話ししていただけるように

終始和やかな雰囲気を作ることを心がけました。

 

自分がされたらうれしくなるような、心をこめたお出迎え・お見送りを心がけました。

「うちの会社のファン」になっていただくことを意識していました。

 

その結果、面接を受けた方から「会社の雰囲気がよかった」という

お声をいただくことが度々あり、

面接を受けてから辞退された方はゼロでした。

 

 

 

 

私の努力は少しずつ実を結び、2ヶ月の間に8社の求人媒体へ掲載させ、

応募者数は私が採用を担当する前に比べて3倍増加しました。

以前は月に2件くらいしかなかった面接件数も、1日に1回は面接が入るまでになりました。

うれしかったな!

 

 

 

 

 

でも、採用担当は私ひとり。

 

 

 

応募者の方とのやり取り、面接日時設定、面接担当者とのスケジュール調整、

面接後の連絡、内定者へのアフターフォローなど

すべてを一人で回さなければなりませんでした。

 

応募者の数や面接件数が増えるにつれて対応に手が回らなくなってしまいました。

 

さらに、採用関連以外でこなさなければならない仕事もあり、

元々同時進行で物事を進めていくことが苦手だった私は、

あれよあれよと言う間にキャパオーバーに・・・。

 

それに加えて、私は

「採用担当者は求職者の方と最初にコンタクトを取るいわば会社の顔

信頼していただけるようにしっかり対応しよう。」と、

自分で自分に精神的な負荷をかけていました。

 

何より私は、会社から提示された「応募者を増やし、優秀なSEを採用する」という

ミッションをどうしてもクリアしたかったのです。

 

 

その結果、疲れがなかなか抜けなくなり、今までしなかったような

ケアレスミスが多くなりました。

精神的にもピリピリして採用活動に協力してくれたSEさんと喧嘩をしてしまったり、

とてもよくない状況になってしまいました。

 

今考えると、これでは本末転倒ですよね。

会社がもっと良くなるため人を採用するはずなのに、

採用担当者が周囲へ悪影響を及ぼしているなんて。

 

疲れがたまりストレスも上手く処理できない中、

ある日私は、上司である社長にかなり反抗的な態度を取ってしまいました。

イライラした感情とともに、会社のやり方や現在の自分の状況などについて

直接不満をぶつけてしまったんです。

かなり言いたい放題言ってしまいました。

 

 

 

その一時間後くらいに社外に連れ出され、社長と他の役員との話し合いの場が設けられました。

 

社長にこのように言われました。

 

 

 

「ラーメンライス淑女さん、

 

 

 

あなたにはがっかりした。

 

 

 

もううちの会社にはいなくていいよ。

 

 

 

今日から一か月後が退職日となります。

 

 

 

他のスタッフには顔を合わせづらいだろうから、

 

 

今からもう会社に来なくていいから。」

 

 

 

 

「話し合い」というよりは、「解雇通告」ですね。

 

 

 

その言葉を聞いて、私はただ机の一点を見つめながら

「はい、分かりました」と言うことしかできませんでした。

なんだかすごく疲れてしまっていて、「もう、いいや」と思いました。

 

「まだがんばりたい」「これからも今の仕事がしたい」という気持ちもありましたが、

それ以上に「もういいや」という気持ちが勝っていました。

 

そして、こうも思いました。

 

 

 

 

 

 

「私はやっぱりだめなのかな」

 

 

 

 

 

 

 

今までも私は転職を9回も繰り返していて、その会社に入社するまでにも

実はもう一社クビになった経験があるのです。

 

 

「自分は社会から必要とされない社会不適合者なのだろうか」

「仕事をこなす能力や忍耐力、会社の人とうまくやるコミュニケーション能力に

欠けている人間なのかもしれない」

という思いを抱えていました。

 

チャレンジした採用の仕事を通して初めて「仕事のやりがい」を感じることができた。

でもその会社からもいらないと言われた。

 

 

 

「もう、あきらめようかな」と思いました。

何に対して「あきらめる」のかはその時は良く分かりませんでしたが、とにかくそう感じました。

 

 

 

話し合いの時間が終わり、私は終業時間まで外で時間をつぶしていいことになりました。

スタッフが帰ってから私物をある程度まとめることになりました。

先に社長たちが退室し、オフィスに戻って行きました。

 

 

 

私はしばらく立ちあがることができませんでした。

 

 

 

体中の力が抜けぴくりとも動けず、ただじっと座っていました。

目に入ってきた机の角の形を見て「角が意外と丸いんだな」とか

そんなことを考えていたことを覚えています。

 

10分くらいそうしていたと思います。

やっと動けるようになり、

その足で良くお参りに通っていたオフィス近くの神社に行きました。

 

その神社には初詣の際、「今年は成果を挙げます、見ていてください!」

と意気揚々と神様に約束したのです。

 

それから間もなくして

「会社をクビになりました、神様・・・(;O;)Oh・・・

という報告をすることになるとは夢にも思いませんでした。

 

のんきにおみくじを引いたら小吉で、

「これから厳しい冬の時代に突入しますが、

清く正しく心を保ち、吹雪に耐えなさい」

みたいなシビアな内容が書かれてあり、ますます落ち込みました。

(心の声 : 「おみくじなんて引かなきゃよかった・・・」)

 

 

 

 

時間になり、社長しか残っていないオフィスに行きました。

つい数時間前まで「自分の居場所」だったはずの自分のデスクが、

もうすでにどこかよそよそしく感じられた事が強く印象に残っています。

 

 

仲良くさせてもらっていたスタッフやお世話になった取引先の方にご挨拶もできず、

お礼も言えず去ることになる。

何より仕事は途中で放り出すことになる。

 

 

 

その時初めて「くやしい」という感情が湧き上がりました。

 

 

どうして辞めなければならないの?

 

どうしてこんな目に遭うんだろう。会社にだって良くない点があるじゃないか。

どうして私だけが罰を受けなければならないのか。

そう思いました。

 

 

でもそれ以上に、寂しかったです。

 

私はがんばった。評価してもらいたかった。

でも認めてはもらえなかった。

 

やってきたことも、自分という存在も、否定されたと感じました。

 

 

茫然としたまま電車に乗って、しょんぼりと帰宅しました。

その時見た風景や自分が考えていたことなどが全く思い出せません。

頭が真っ白だったのだと思います。

 

 

 

 

会社に行かなくなってしばらくの間は

自分はどうしてクビになったのか?」「どうすればよかったのか?」とぐるぐると考え、

でも答えは出ず、堂々巡りをしていました。

「怒り」や「むなしさ」というような気持ちに襲われ苦しくなることもありました。

 

 

でも、今ではクビになったことに感謝しています。

 

クビになったから、満ち足りた気持ちで過ごす「今」があるからです。

 

 

もちろん、反省点もたくさんあります。

 

クビを言い渡されたとき、もう一度チャンスをいただけないかお願いすることもできたはずなのに

私はあっさりと引きさがり、それをしなかった。

そこでプライドをかなぐり捨てて頭を下げてお願いしていたら、もしかしたら結果は違っていたかもしれません。

そもそも不満があるなら、感情を出さず適切な形で、社長に改善をお願いすることもできた。

それ以前に、一人で抱え込む前に周りの人に助けを求めるなり相談するなりして頼ればよかった。

 

でもやっぱり、私はクビになって良かったのです。

社長が私をクビにしたのは、

「社長である自分に反抗的な態度を取り、会社のことをけちょんけちょんに批判した」

いうだけが理由なわけではなく、

私の、人として・社会人としての弱さ・甘え・至らなさが、

「会社組織や周囲のスタッフに良くない影響を与える」と判断したからなのだと思います。

 

あの時クビにならなかったら、それに私は気づくこともなく、ずっとあのままでした。

 

強制的に会社という組織から追い出され、一人になり、

たくさんのことに気がつきました。

 

私は今まで組織に守られていたから仕事ができていたこと・たくさんの人に支えられていたこと・

お金を稼ぐのがいかに大変であること・私が「結果を残した」と考えていたことなんて

ほんのちっぽけだったこと・私がいかにひとりよがりの頑張り方をしていたこと・

いかに傲慢だったか・・・など。

 

それにあの会社だったからたくさんの充実した時間を過ごすことができました。

 

仕事をして「ワクワクする」とか「やった!」とか、そんな気持ちになれたことは大切な財産です。

なにより、社内・社外の方とたくさんのご縁に恵まれました。

 

 

 

 

以上が、会社をクビになったときの出来事です。

 

 

ここから私は

「せどり」に出会い、さまざまな経験をすることになり、たくさんの素晴らしい方との出会いがある

のですが、

それはまたの機会に書きますね。

 

 

ここまで読んでくださって、ありがとうございました!

またお会いしましょう!


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